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電力資源令解除


本日をもって電力制限令が終了するということです。

あぁ~、これで節電しなくていいんだななんて気軽に考えてしまうのは、そもそもこの電力制限令の趣旨を正確に知らないから。東京電力と東北電力管内で、確か500キロワット以上の大口需要家に対して、15%以上の電力使用量の削減を義務付ける罰則つきの法律だということすら忘れていました。小口需要家や一般家庭ではあくまで自主的な節電要請でしたよね。

そもそも当地は北陸電力管内ですから、電力制限令の対象管内ではありませんでしたが、今年の夏は、個人的にもずいぶんエアコンをつけるのを我慢したように思います。実際は、私の我慢などはほんのスズメの涙ほどの電力なんでしょうけれど・・・。

本日の日経一面を見ますと、「電力制限令きょう終了」という特集が組まれており、主だった電力会社の今夏の電力需要実績が載っています。需要抑制実績が平日ピークの対前年比で書かれています。これによると、

東北電力 ▲21.8%、東京電力 ▲21.9%、中部電力 ▲13.4%、関西電力 ▲12.5%・・・とありますから、需要化の努力が数字にはっきり現れていますね。

東京電力に限っていうと、今夏の最大需要ピーク電力は4922万キロワットということですから、

4922 ÷ (100-21.9) = 6302

節電を実施しないでいたら、6302万キロワットのピークとなりますが、これって今夏の東電の最大供給能力をオーバーする電力消費量になるのだろうか?原発の稼働が期待できないとしたら、やはり少し苦しい数字にも思えますが・・・?

この夏だけの問題ではない、この冬も、来年もその次の年も、恒常的電力不足に陥るとあれだけ騒がれていたのに、今冬の電力需給は一転して大丈夫だという情報も聞こえてきます。

いったい、電気は足りているのか、足らないのか?
原発、環境問題を含めて、この国のエネルギー政策はどうあるべきなのか?

電力会社だけがただただ「足りない(原発を稼働したい)」と煽り続けるだけで、国からはっきりとした説明がないのは、どうしたことだろう?



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テーマ : 「原発」は本当に必要なのか - ジャンル : 政治・経済

コメント

通りすがりに

電力が足りるのか?足りないのか? となると皆さんいろんな計算や夢想をされますが、少なくとも「金」は足りないですよ。
国も電力会社も企業も、今年の冬・来年の夏、また節電に耐えられるか不安です。
ちょっと前の資料ですが、
http://blog.knak.jp/2011/08/post-940.html
3.2兆円のコストアップ   原発発電量 x (火力燃料費 ー 原発燃料費)
↑は単純に燃料代です。
今後の価格変動で上下しますが、今まで停止していたり老朽化している火力発電所の稼働で、通常より高くつくランニングコストは計算に入ってません。ですので、3.2兆円より安くなることはありません。
その3.2兆円…誰が払うのか? となります。

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