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お江戸でござる


お奨めの一冊、「お江戸でござる」(杉浦日向子著 新潮社)より。

物質文明にどっぷりと浸かった現代では見られぬ、当時の江戸市民の「心『ゆ・た・か』な生活ぶり」を窺い知ることが出来るこんな江戸川柳が紹介されておりました。




焼き接ぎ屋 夫婦喧嘩の角に立ち



茶碗が割れたからといって、捨ててしまうのが現代人。ところが、江戸人は、しっかり取っておいて「焼き接ぎ屋」がやって来るのを待つのです。

おそらくこんなやり取りが長屋の辻で交わされたのでしょうね。


「割れ物は、ないかぇ~、焼き接ぎ屋でござぁ~い」

「ちょいと、この茶碗接いでおくれっ!」

「あいよ、只今すぐに。・・・それにしても御かみさん、派手にやりやしたねぇ~」

「そうとも、ったく、うちの宿六ときたら。・・・イヤだねぇ~、何を言わせるんだい」



白玉粉と呼ばれた粉(今でいう水酸化カルシウム)にフノリと粘土を加えたもので、割れた瀬戸物を接着して、熱を加えて焼き接ぎ、元どおりに修正してくれるのが、「焼き接ぎ屋」さんというわけ。

商売上手の「焼き接ぎ屋」は、夫婦喧嘩のあとにやって来たというのが、先にあげた川柳だったのです。


なるほど、感性豊かな江戸人の生活は、『ゆ・た・か』に相違ありません。

私も叶うことならば、そんな長屋の角に立って、住人の様子を窺ってみたいものです・・・。





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