「落語的学問のすすめ」
抱腹絶倒、腹筋運動もしていないのに翌日お腹の筋肉が筋肉痛になってしまうこと間違いなし。
今や関西を代表する落語家の重鎮、桂文珍さんが、大学教授として高座ならぬ講座に立たれた体験をお書きになっておられます。
もともと関西大学で長きにわたって、授業を持たれていた実績を買われたのでしょう。慶應義塾大学でもぜひにと請われて特別講座を持たれた時の授業内容を編集されたもののようです。
・・・なるほど、それで「学問のすすめ」か。(笑!
ずいぶんお若いときから、このような講座を大学で持たれるというのは、落語はもとよりこの方の並々ならぬ才能を如実に表しているものといえましょう。
関西大学では、自分の講座が必修科目だったので、落第をつけると卒業できない学生がいた。その学生は、花丸のひまわりの絵が描いてあるだけの答案用紙を出して、どうか単位を下さいと懇願したそうです。いくらなんでもこんな学生に単位はやれないだろうと、本職の教受にどうしたものかと相談したら、その先生の答えがシャレていた。
落第させたら来年も面倒見なあかんでしょ、卒業させた方がいいでっせ・・・って、これじゃ吉本のノリだ!(笑!
ではと、その学生の入学の成績はどうだったかと調べたら、推薦入学だったそうなんですね。
そこで文珍師匠はつぶやくのです。
「スイセンで入学して、ヒマワリで卒業か!?!?」
う~ん、さすがご本職だけのことはある。座布団10枚!!
講座は第1講から第9講まであるり、古典芸能論から笑いのルーツ、笑いの効用、笑いの国際比較文化論などなど多岐にわたって、桂文珍さんの知識の豊かさ、明晰な頭脳を垣間見ることができます。
笑いは健康にもよいと科学的に立証されていますでしょ。第一に「笑う門には福来る」といいますから、このコロナ禍下、私もぜひその効用にあずかりたいものだと思うのであります。


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