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ザクロとスイカ


私が北陸富山の山間の村で幼年期を過ごしたのは、時の宰相がもはや戦後ではないと言い、この国が高度経済成長の坂をいっきに駆け上ろうとしていたころ。

そのころ、漬物といえば祖母と母が作る大根のたくあん漬けかナスの塩漬け、ウリのぬか漬けか粕漬と決まっていた。

私が初めてキムチなる漬物を口にしたのは、大学生になって間もなくのころ。大阪に行く機会があり、友達につれられて入った焼き肉屋でのことといったら、皆さんはさぞかし驚かれることでしょう。

焼肉(これがプルコギだと知ったのはずっとあとのこと)と一緒に出されたキムチを食べながら、世の中にたくあん以外にこんな美味い漬物があるということ初めて知ったのでした。

焼肉とキムチを食べながら、壁に張られたメニューを見て、「ビビンバって何だ?」と友人に聞いたら、「お前、ビビンバを知らないのか?」と呆れ果てられてしまった。

「それなら食ってみろ」と友人が注文してくれたビビンバには、白濁したスープが付いてきたのでしたが、このスープがまたビビンバ以上に美味しかった。

このスープはいったい何でだしを取っているのだろう?鶏ガラか豚骨か?鶏肉とも豚肉とも少し違った細く切られた肉切れが入っていたようでしたが。

それがどうも犬肉であるらしいと分かったのは、ずっとあとのこと。社会人になってからのことです。


ウエブトピックスより、
食用犬103匹、韓国農場から引き取り 保護団体

日本では土用の丑の日にウナギを食べる風習があるように、お隣の国韓国でも滋養強壮のために犬の肉を食べる「中伏」の日があるそうです。

これに反対する国際的な動物保護団体「ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(HSI)」が、韓国中部の忠清南道の農場から食用犬103匹を引き取りアメリカに送ることになったとトピックスは報じています。


同時に配信されている写真を見ると、スイカの切り身が大きく写っています。犬の肉の変わりにスイカを食べるように勧めているということですが、犬の肉はスイカに似た味がするのでしょうか?

・・・まるで鬼子母神にザクロを勧めるようなものですな?


HSIは、やはり犬は鯨やイルカなどの海洋哺乳動物と同様に人間と密接な関係にある頭のよい哺乳動物であるから、食用にするなどはもってのほかという論理なのでしょうね。

牛や羊は食用のために人間が育てたものだから良くて、鯨やイルカは天然の希少動物だからダメというようなことを彼らは主張しているようですが、その理論でいけば、韓国では犬を端からペットとは別に食用として農場で飼育しているのだから、別段問題がないように思われます。

今回HSIによって103匹の犬が命を長らえることができたということですが、韓国には食用犬農場が1万7059カ所あり、毎年、推定200万匹以上が養育されているとのことですから、効果があったとは言い難いようにも思われます。

さて、犬の肉の代わりにスイカを食えという彼らには、牛の肉の代わりに何を勧めたらいいだろう?さしずめアボガドあたりか?(笑!


その国その国にすむ民族が長い歴史の中で育んできた風習や食習慣を、自分たちの価値観だけで頭ごなしに否定する欧米の動物保護団体には、強い憤りを感じずにはいられません。


それにしてもあのスープは格別美味しかったな。あれは本当に犬肉だったのだろうかと思いをめぐらしています。




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