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遊遊漢字学」が楽しみPART111「夜郎自大」


毎週日曜日のお楽しみ、漢字学者阿辻哲次氏の日経連載「遊遊漢字学」

今週阿辻先生は、中国前漢の武帝の時代に司馬遷によって編纂された中国の歴史書『史記』より、「夜郎自大」ということばを題材にされておられます。

「夜郎自大」とはあまり見慣れぬ言葉ですね。「夜郎みずからを大とす」と読むのだということですが、その意味は「井の中の蛙大海を知らず」と同義だと聞けば、私なんぞは、ほぉ~、そんな言葉が中国にあったのかと思ってしまいます。

「夜郎」とは前漢時代に中国西南地方にあったとされる国の名。2000年以上も後の世の、しかも大陸から海を隔てた東方の島国にまで、不名誉な名を伝え残すことになった「夜郎」にしてみれば、司馬遷をさぞかし恨めしく思うことでしょう。(笑!

漢の武帝の領土拡大政策により、「身毒」(インド)へ通じる道を探すため西南地方へ使者として派遣された王然干(おうぜんう)が、滇(てん)という国まで来たときに、滇王が「ところで漢とわが国とでは、どちらが大きいのだろうか」と王然干にたずねたと。さらに夜郎国まで進むと、そこでも同じことを尋ねられたことが「夜郎自大」の由来であると阿辻先生は教えてくれています。


高校の漢文の時間に、副読本として「十八史略要解」という何とも難しい本を読ませた漢文の先生がいたことを思い出しますな。漢字ばかり並べられた何と読みどう解釈するのかさっぱりわからぬ本で、ずいぶん難義したものです。

その「十八史略」にもやはり王然干と滇や夜郎国の話しが出て来るのではないかと想像しています。

今思えばもう少ししっかり読んでおくのだったなということになりましょうが、そのころは蛙どころかオタマジャクシでしたからね。大海の存在を知らぬのは、滇王や夜郎国王と同列かそれ以下であったということになりましょう。





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