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鮎がナマズ?


好きな川魚を一つあげよといわれれば、断然アユ。
串に刺して炭火で塩焼きにして、ほくほくのところをタデ酢で食べる。こたえられませんね。今が旬の魚です。


アユは、漢字で書くと「鮎」。「年魚」「香魚」とも書きますね。ところが「鮎は、ナマズである」って言われたら、「そんなバカな」と誰しも笑ってしまいますよね。


歌人小池 光著 『うたの動物記』に、「そんなバカな」ことのからくりについてが書かれていました。

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冒頭いきなり、「鮎は、ナマズである」って、これは、誤植だろうと思いましたね。どう考えても「鮎はアユ」だろう?

ところが字引を引くと「鮎」は、「ナマズ。淡水魚の一。頭は平たく大きく、からだは丸くて長く、口辺に長いひげがある」とありますから、間違いなくナマズなのです。第二項に「アユ。淡水魚の一つ。年魚、香魚」とありますが、気のせいか申し訳程度に付け足してあるように感じてしまいます。

『伝説の神功皇后が、新羅の国に軍を送ろうとして、ことの成就を占うべく釣り糸を垂れた。そうしたらアユが釣れた・・・占う魚だから「鮎」である』

正確には「鮎」は漢字ではなく国字(日本で作られた漢字)というわけ。

では、「鯰」はどうかというと、「ナマズ。淡水魚の一種」とありますから、ややこしい。しかし、これも「鮎」(中国ではナマズ)の漢音読み「デン、ネン」の音を念にうつしかえた字とありますから、やはり本家本元の中国にはない漢字、国字ということなんでしょう。

「中国のレストランで鮎の塩焼きを注文するとナマズの塩焼きが出てくるおそれがある」って、小池先生に座布団1枚進呈いたしましょう。(笑!






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