汗と審判
大相撲名古屋場所が連日白熱した土俵を見せています。日本の国技相撲は、力士が土俵上で行うさまざまな所作など、外国人の目には奇異に映るスポーツといえるかも知れません。
ウエブトピックスより、その大相撲の話題。
力士に「汗を拭け」と通達 審判部が支度部屋に張り紙
何といってもスポーツには一般にレフェリーと呼ばれる審判がつきもの。主審一人と複数の副審(競技によっては線審)から構成されることが多いですが、いずれにしても判定は主審に絶対の権限があるのは言うまでもありません。
先ごろ終了したワールドカップ・サッカーの開催初日第一戦、日本人が務めた主審が下したPK判定、非常に微妙ながらも主審の判定は覆ることはなかった。
古い話で恐縮ですが、日本のプロ野球でこんなことがありました。「そんな判定ルールブックのどこに書いてある」と迫られた審判が「俺がルールブックだ」と言ったとか。
そこで大相撲に戻ります。相撲の行司を英語に訳せば、「sumo referee 」となります。「referee」というからには、勝負の判定(judgment)を下す審判となりましょう。
ところが行司の下した判定は絶対ではありませんね。「物言い」をつける審判が土俵の砂被りに5人もいる。土俵上に上がって行司も含めて6人で協議をし出す。
「ただいまの協議についてご説明いたします。行司軍配は西方○○山の寄りを有利とみて、○○山に挙げましたが・・・同体ではないかと物言いがつき、・・・協議の結果取り直しとします」
と審判長が場内に説明をして、歓声がワッと上がるということしばしばありますね。
審判長というくらいだから、英語で言えば「main referee」とか「chief referee」になるのでしょう。
しかもその「referee」が、力士に立会い前に上半身の汗をよく拭くようにと通達を出すというのですから、外国人は目をシロクロするに違いありません。何しろ神聖な柔道着に色を着けちゃうくらいですから、汗で滑るって言うのなら、裸でなくユニフォームを着けるべきだなんて言い出すのではないかと、こちらの方がハラハラ・ドキドキ、冷や汗をかいてしまうくらいです。
柔道よろしく東方白のアンダーシャツ、西方青のアンダーシャツなんて、もうこれは相撲でなくなる。(笑!
そうならないためにも、力士の皆さん、立会い前にはしっかり汗を拭きましょうね。横綱白鳳の強さの秘密は、汗を拭かないことにあったなんて言われないように願いたいものです。(苦笑!

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トーナメントでよくお見かけして、
コメントさせていただきます。
いつも、とてもキレイな文章で、
あたたかいですね。
きっとおそばも、やさしくて美味しいに違いありません。