「便微生物移植」ってご存知ですか?
ヨーグルトや納豆などの発酵食品が、体によいことは広く知られていますね。健康な人は腸内細菌のバランスがうまく保たれているといいます。いわゆる善玉菌が腸内を支配している人は健康で、その逆に絶えず便秘や下痢に悩む人は、悪玉菌が腸内を支配しているということなのでしょう。
ならば善玉菌を増やせばいいじゃないか。ヨーグルトや納豆が見直される所以です。しかし、もっと手っ取り早い方法があった。どうして早くそれに気づかなかったのだろう?
「便微生物移植」というのだそうです。
その「便微生物移植」による初めての治療がこのほど実施されたという話題。
ウエブトピックスより、腸の難病、健康な人の便で治療?
「コロンブスの卵」とはまさしくこのこと。排泄物は読んで字のごとく体外に出された不要な物質という意味ですから、不要なものをまた体内に戻そうという発想はなかなか湧かないですよね。ましてや"もの"が"もの"ですから・・・。(笑!
・・・なるほど、生理食塩水で溶いてろ過する。それを内視鏡を使って元の場所に移すって、いたって発想が簡単。内視鏡を操作する技術こそ最新医療の知識が必要でしょうけど、前半の"もの"をろ紙でこすのは素人にもできそうです。
さすがに"もの"は親族から提供されたそうですが、それだって患者さんは心のわだかまりを拭えきれなかったのではないか?。まあ、そんな細かいことまで気にかけていたら、ただでさえ悪い腹具合がもっと悪くなりそうです。それこそ患者さんは藁をも掴む気持ちだったでしょうから、掴んだのが藁ではなくその"もの"だと思うくらいのおおらかさが要求されます。
もっともそれくらいのおおらかさがあったら、腹も痛くならなかったかも知れませんが・・・。(笑!

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