「地球怪食紀行」
芳しいにおいなら嗅いで恍惚にひたってみたいと思いますが、クサイにおいはご免被りたいもの。でも、怖いもの見たさ、クサイもの嗅ぎたさ、ちょっと鼻を近づけてみるっていうのはありかも知れません。
普段なかなか嗅ぐことができない「におい」を、実際に嗅いで楽しむという展覧会が大阪・梅田で開催されているという話題です。
ウエブトピックスより、
加齢臭かいだ女子、のけぞったけど「大満足」 におい展
うら若き乙女が近寄って来てうれしくないオジサンはまずいないと思うのですが、鼻をクンクンしたかと思えばいきなりのけぞられたのではショック。こちらがのけぞりたい心境です。(笑!
同時に配信されている動画をご覧ください。加齢臭は言わずもがな、足のにおい、シュールストレミング・・・、中には「?」ってのもある。これは勇気が要りますねえ。(笑!
シュールストレミングって、イワシを発酵させたあの缶詰ですね。
東京農業大学教授で発酵学の第一人者でありながら、自ら「食の冒険家」と称する小島武夫博士は、その著「地球怪食紀行」の冒頭にこのシュールストレミングのことを書いておられます。
なんと小島先生は、ストックホルムのホテルの部屋の中でこの缶詰を開けてしまったのだとか。あわててトイレの便器に入れて蓋をしたものの時すでに遅し。それからしばらくの間、だれも先生のそばに寄ろうとはしなかったと。
後に地元の人に先生が聞いたところによれば、地元ではシュールストレミングは、冷蔵庫で冷して内部の発酵によってできたガスの圧力を下げてから空けるのだそうです。しかも、必ず家の外で空けるのが鉄則なのですと。
約50種類の「におい」を展示してあるというこの「におい展」、「地球怪食紀行」を片手に訪れてみるのも面白いのではないでしょうか。

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