貴方は暗黒の淵を覗いてみたいですか?
宇宙には巨大なブラックホールが存在するということは、知識として知っている人は多いでしょうが、どうしてできたのかと問われると答えられる人は限られてしまうでしょう。
その形成の謎を東京大などのチームがスーパーコンピューターのシュミレーションで解明したという話題。
ウエブトピックスより、超巨大ブラックホール形成の仕組みを解明
宇宙の始まりであるビッグバンによってできる高速のガス嵐が、暗黒物質によってせき止められ星が作られて行くのだとか。
最初は嵐が高速のためガスがたまらずに星はできなかったが、1億年ほどたつと、一部で暗黒物質が大量に集まりだし、ガスの流れをせき止めることが分かった。さらに100万年ほどで太陽の3万4千倍の重さを持つ星ができたと。これが最終的に太陽の数十億倍にもなる超巨大ブラックホールの元になったということですが・・・。
ビックバンによる宇宙誕生が137憶年前とも138億年前ともということですから、
1憶100万÷138億=0.73%
という計算になります。
人間の一生を100年とすれば僅か9か月にも満たぬ乳飲み子ということになりますから、初期も初期、ビックバン直後、まさに生まれたてということになりますね。
すなわち今観測されている超巨大ブラックホールは、宇宙誕生直後のものということ。そうすれば、ここでどうしても一つの疑問が脳裏に浮かんで来ます。
私たちが存在している只今現在、その超巨大ブラックホールはどうなっているのだろうか?
残念ながら俄か宇宙物理学者( ← 私のことです)には、9か月の乳飲み子の20年後、30年後の姿は思い浮かべることはできても、暗黒の宇宙にあって光さえも飲み込んでしまうというブラックホールの行く末など想像もつきません。
貴方は暗黒の淵を覗いてみたいですか?
私は9か月の乳飲み子の行く末を思い描くだけで十分満足しています。

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