貧乏暇なしの世界旅行とは・・・。
「貧乏暇無し」とは、毎日の生活の糧を得るのに汲々として少しの時間の余裕もないというような意味合いだと思うのですが、こういう使い方をすることもあります。
「毎日お仕事がお忙しいようで、商売ご繁盛で結構なことですね」
「いいえ、貧乏暇無しで困ったものです」
繁盛しているいないは別として、日々仕事に時間を取られ余裕のない生活から抜け出せたらどんなにいいだろうと思うこと、確かにありますね。気の置けない人(・・・やはり妻ということになるのでしょうね)とゆったりと旅行がしたいものだと・・・。
しかし、それがままならないからこそ世間には「貧乏暇無し」という諺があるのでしょう。まったくいまいましい諺であります。(笑!
私が愛読する日本経済新聞は週末になると、紙面に旅行代理店の広告が多く掲載されます。「貧乏暇なし」族にも日曜ぐらいはあるだろう。こんなに豪華な旅行が、こんなに格安でいけるんですよというわけですな。
しょうがないから、日曜ごとに日経の広告を見ては、旅行を楽しんでいます。(笑!
観光内容はもちろんのこと、旅行の行程や宿泊するホテルのグレード、食事内容といったふうに、「貧乏暇なし」と言っているわりには隅々まで目を通しますので、小一時間はしっかりかかります。(苦笑!
広告のキャッチコピーがまた一段と旅情をあおりますね。
「夢のフランスモンサンミッシェル7日間 12~25万 GW出発でもこの価格!」
定番のフランス旅行、12万で行けるの?女房と二人で25万か・・・などと単純に思ってしまうのです。
「5つ星ホテルと洞窟ホテル 感動のトルコ10日間 11.98~24.98万」
何々、8日目にはイスタンブールでベリーダンス・ディナーショーにご案内と?ほっと一息できる日本食もご用意だって・・・。これも二人で25万だぜ。。。
「全食事付 ドイツ、スイス、フランス、イギリス 10日間 18~28万」
なるほど、ヨーロッパ人気の4カ国を巡って、パリではゆったり3連泊。添乗員同行か。。。でもって2人で36万なら・・・。
「ANAビジネスクラス利用マチュピチ遺跡と南米周遊10日間 59.8万」
おおっ、これはちょっと高いじゃないか?二人で100万突破するんじゃ無理だな。。。でもビジネスクラスに一度でいいから乗ってみたいです。(笑!
う~ん、高山病に配慮した行程だって?リマ1500m、ウルバンパ2871m、クスコ3399mか・・・、旅行会社もなかなか考えるもんだ。
「セイロン島6大世界遺産探訪 8日間 13.9~20.9万」
オプショナルツアー一切なしって、観たいところ最初から全部含まれていますってこと?
ミネラルウォーター1日1本プレゼント!って、「!」マークつけるほどのことか?ビールにしてください。(笑!
「JALで行くエルミタージュ美術館 ロシア9日間 特別見学6時間 18.9~49.8万」
ロシアが誇る秘宝室へ特別入場って、それが6時間のこと?ダイヤモンド(クレムリン)、ゴールデンルーム(エルミタージュ)ってありますが、ダイヤモンドと金塊を見せてくれるってわけ?
・・・と、まぁこんな次第です。
どうです!?「昔80日間世界世界一周」っていう映画がありましたが、80日どころか1時間足らずで世界旅行ができちゃう。
まあ、わびしいといえばこの上なくわびしい旅ですけどね。(爆笑!
