逃げた鳥と逃がした鳥
自然に返そうと放ったトキ「トキメキ」が居ついていた場所に約半年ぶりに戻り、元気な姿を地元の人に見せたというニュースの一方で、自然を求めて動物園から逃げ出して以降消息不明となっていたフラミンゴの捜索が、打ち切られたというニュースも報じられています。
ウエブトピックスより、話題二つ。
放鳥トキ「トキメキ」、黒部に帰る 5カ月ぶり
旭山の不明フラミンゴ、捜索断念 昨年7月に園外逃走
フラミンゴはこれで1年以上消息がつかめないままということになります。残念なことではありますが、厳しい北海道の冬を乗り切ったとはとても思えません。おそらく野生動物の餌食となったのではないでしょうか。もし野生に戻りたいという思いにかられて動物園のケージから逃げたのであれば、自然界のルールに従って己の命を他の生物の生きる糧として投げ出したのですから、ある意味本望といえるかも知れませんね。
可哀想なことをしました。
一方トキは、かって本土で最終生息地だった石川県羽咋市に居つくのであれば、それはそれで相応しいと思っていたところでした。今朝の日経の地方欄(北陸版)にも、羽咋市ではトキに特別に住民表を交付し、名前を募集して命名する矢先だったという羽咋市長のコメントが記事になっていました。
それがまた我が郷土富山県の黒部市に舞い戻って来た。我々としてはこれでまた「トキメキ」と呼べると一安心したところです。
来春の放鳥計画では、ぜひ「トキメキ」のパートナーとなる雄鳥を含む複数のトキを、富山県黒部市周辺の山里と、石川県羽咋市の朱鷺の台周辺で放ってほしいと願っています。
