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酒量


NHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」は、これまでに第2部までが放映され、いよいよ日露戦争の趨勢を決することになる「旅順攻略」「日本海海戦」を描く第3部が、今年の年末に放映されることになります。8冊で出版されている文芸春秋社文庫本では、丁度第4冊目あたりになるでしょうか。

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NHKドラマ「坂の上の雲」については、別の機会に取り上げるとして、今日はこの物語の主人公である秋山兄弟のお兄さんの方、秋山好古陸軍少将(会戦当時)について、かねがね気になっていたその酒量についてふれてみたいと思うのです。

鉄砲弾が飛び交う最前線で、胡坐をかいて水筒にしのばせた酒をあおったり、馬上で軍服のポケットから取り出したたくあんの切れ端をかじりつつ酒を飲みながら指揮をとったというような描写からは、戦国武将上杉謙信を彷彿させる豪傑肌の軍人であったようです。そのような胆力のある指揮官の下、兵の士気は大いに高かったといいます。

今の時代、たとえば自衛隊の師団長クラスが訓練中に酒を飲んでいようものなら、本人ばかりでなく防衛大臣の首まで飛んでしまいかねませんから、とても考えられないことが当時は平気で行われていたことになりますよね。

好古の酒はメシ代わりであったいいますから、これは今でいうアルコール依存症ということになりましょうが、意外にも戦後帰還してから71歳まで長生きしたのに対し、あまり酒を好まなかった弟の真之の方が50歳と短命なのは、酒毒の弊害も人によって違うのかもしれません。

ウエブトピックスより
ロシア、ビールを酒と認定

“アルコール天国”のロシアでこのほど、ビールをアルコール飲料(酒)と認定し、その販売や飲用場所を制限する法改正が成立したというニュースですが、ビールが清涼飲料水の範疇だったというのですから、まったく呆れた国もあったものです。

さてこのニュース、秋山兄弟が生きていたとしたならば、何と言ったことでしょう。


「なるほどそんな酔っ払いの打つ艦砲なら、我が帝国艦船に当たろうはずもなかったぞなもし・・・」

「あしゃ、戦でも酒でもロシアに負けたことはなかったぞなもし・・・」

二人こう言って笑い合うに違いないと思うのです。


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