時代小説が好きPART36「奥右筆秘帳 刃傷」
今読んでいる本
奥右筆秘帳 刃傷 (上田秀人著 講談社文庫)
![]() 【送料無料】刃傷 |
待ちに待った超人気時代小説奥右筆秘帳シリーズの第8作の題名は、「刃傷」でした。
刃傷とは、読んで字のごとく、刃物で人を傷つけること。現代なら包丁や小刀で指先を切ったとかで済まされるのでしょうが、話は江戸時代のことですからね。大名旗本が詰める江戸城表御殿、いわゆる殿中のこととなれば、傷ついたり殺されたりすることよりも、白刃を抜くことに「刃傷」の本来の意味があるわけですね。
主人公の一人奥祐筆組頭(おくゆうひつくみがしら)立花併右衛門(たちばなへいえもん)が、城内で白刃を抜いてしまった。殿中法度にふれたと目付に捕らわれるといういきなりの出だしからして、手に汗握る展開。
さて、前作「隠密」で併右衛門の一人娘瑞紀(みずき)の婿として立花家へ入ることが内々で決まった、我らがヒーロー貧乏旗本の次男坊柊衛悟(ひいらぎえいご)は、愛する瑞紀と立花家の危機を救うことができるのか・・・。
それにしても、相も変らぬ「待つこと半年、読むこと一晩」の上田秀人の作品、何とかならぬものでしょうかね。(・・・苦笑!
